【2026年2月最終週・3月開幕】重賞3レース完全レポートオーシャンS・中山記念・チューリップ賞

競馬コラム
2026年2月28日(土)・3月1日(日)|JRA競馬週間総括

【2026年2月最終週・3月開幕】
重賞3レース完全レポート
オーシャンS・中山記念・チューリップ賞

中山・阪神・小倉 3場開催|出馬表・着順・払戻・レース回顧を完全収録
⚡ ペアポルックス(オーシャンS) ⚡ レーベンスティール(中山記念)4年連続GⅡ ⚡ タイセイボーグ(チューリップ賞)
日付開催重賞天候/馬場
2026年2月28日(土) 2回中山1日目 / 1回阪神3日目 / 1回小倉11日目 オーシャンステークス(GⅢ) 中山:晴・芝良
2026年3月1日(日) 2回中山2日目 / 1回阪神4日目 / 1回小倉12日目 中山記念(GⅡ) / チューリップ賞(GⅡ) 中山:晴・芝良 / 阪神:晴・芝良

2月最終週・3月開幕を飾ったこの2日間は、春のGⅠ戦線に直結する重賞が3レース組まれ、いずれも注目の高い一戦となった。開幕週の中山では芝が良コンディションを維持し、インコースが有利な馬場となった。阪神も同様に良馬場で行われ、桜花賞トライアルの舞台にふさわしいスピード決戦となった。

また、3月1日は中山記念が節目の第100回を迎えた。その記念すべきレースをレーベンスティールが制し、4年連続GⅡ制覇というJRA史上2頭目の偉業を達成。さらに2026年2月28日には、長らくGⅠ戦線をにぎわせた藤岡佑介騎手の最終騎乗があり、競馬界にとっても思い出深い週末となった。

GⅢ

オーシャンステークス(第21回)

日程
2月28日(土)
競馬場
中山
コース
芝1200m(外)
頭数
16頭
天候/馬場
晴・良
勝ちタイム
1:07.0
発走
15:45
本賞金
4300万円
🥇 優勝馬
ペアポルックス
🎖 牡5歳 🧑‍🏇 岩田康誠騎手 🏠 栗東・梅田智之厩舎 📊 7番人気
🐴 父:キンシャサノキセキ 母:ミラクルアスク(母父:ディープインパクト)
👑 重賞初制覇 → 高松宮記念優先出走権獲得

📋 出馬表

馬番馬名性齢斤量騎手厩舎人気
11ビッグシーザー牡757幸英明栗東・昆貢8
12レイピア牡455菅原明良栗東・中竹和也6
23ペアポルックス牡557岩田康誠栗東・梅田智之7
24インビンシブルパパ牡557武豊栗東・藤岡健一6
35ルガル牡658川田将雅栗東・杉山晴紀1
36フリッカージャブ牡455岩田望来栗東・安田翔伍4
47オタルエバー牡455横山和生美浦・辻哲英16
48ピューロマジック牝654松山弘平栗東・吉岡辰弥9
59ファンダム牡455横山武史美浦・辻哲英2
510ルージュラナキラ牝555三浦皇成美浦・尾形和幸12
611ヨシノイースター牡557津村明秀美浦・武藤善則11
612ウイングレイテスト牡557石川裕紀人美浦・武田孝志10
713ママコチャ牝755C.ルメール栗東・池江泰寿3
714フリームファクシ牡455斎藤新美浦・牧光二14
815カリボール牡657藤岡康太栗東・西園正都15
816フィオライア牝555吉田隼人美浦・相沢郁13

🏁 着順結果

着順馬番馬名人気タイム着差
13ペアポルックス7人気1:07.0
22レイピア6人気1:07.0クビ
35ルガル1人気1:07.1クビ
413ママコチャ3人気1:07.21/2
511ヨシノイースター11人気
66フリッカージャブ4人気
712ウイングレイテスト10人気
810ルージュラナキラ12人気
91ビッグシーザー8人気
1015カリボール15人気
1016フィオライア13人気
129ファンダム2人気
1314フリームファクシ14人気
147オタルエバー16人気
154インビンシブルパパ6人気
168ピューロマジック9人気

ペース:ハイ(テン4F 43.4 – 3F 32.0 / 上がり 4F 45.5 – 3F 35.0)

💰 払戻金

券種組み合わせ払戻金人気
単勝③ ペアポルックス1,970円7人気
複勝③ ペアポルックス
複勝② レイピア
複勝⑤ ルガル
馬連②−③8,640円
馬単③→②22,940円
3連複②③⑤7,220円
3連単③→②→⑤69,930円

※払戻金は速報値。正確な数字はJRA公式をご確認ください。

📝 レース回顧

開幕週の中山・芝1200m外回りで行われた第21回オーシャンステークス。ハイペース(テン43.4)で流れる中、7番人気のペアポルックス(岩田康誠)が後方インにじっくりと脚をためる競馬を選択。直線に入ると最内ルートが開き、豪快に差し切って重賞初制覇を果たした。

昨年のオーシャンSでもママコチャの2着に入っており、コース適性は折り紙付き。「勝ち切れないレースが続いていたが、今日はいいパフォーマンスを見せてくれた」と岩田騎手も手応えを語った。

1番人気ルガル(川田将雅)は好位から脚を伸ばすも3着。2番人気ファンダムは12着と大敗。3番人気ママコチャも4着に敗れるなど、上位人気が揃って明暗を分けた。

「何回も乗せてもらっていてこの馬のことは分かっていました。最後は最内が開きましたし、狙い通りでした。腹を括って、この馬の脚を信じて乗ったんです」 岩田康誠騎手(ペアポルックス)
  • ペアポルックスはこの勝利で高松宮記念(3月29日・GⅠ)の優先出走権を獲得
  • 父キンシャサノキセキ産駒がGⅢを制覇。スプリント路線での存在感を示した
  • 上位3頭は接戦(着差:クビ・クビ)。ハイペースで内前が止まらない開幕週の馬場が影響
  • 注目のルガルは3着。状態は良く、高松宮記念でリベンジを期す
  • ファンダム(2人気)・インビンシブルパパ(6人気)は大敗。人気2頭の失速が配当妙味を生んだ
🔭 ペアポルックスの次走展望

高松宮記念(3月29日・中京・GⅠ・芝1200m)の優先出走権を獲得。ルガル・ナムラクレアらとの対戦が注目される。昨年高松宮記念は失敗したが、今年は状態・コース適性ともに整った上で挑む。岩田騎手の「今年はいい走りを見せられたら」という言葉が頼もしい。

GⅡ

中山記念(第100回)

日程
3月1日(日)
競馬場
中山
コース
芝1800m(内)
頭数
14頭
天候/馬場
晴・良
勝ちタイム
1:45.1
発走
15:45
本賞金
6700万円
🥇 優勝馬
レーベンスティール
🎖 牡6歳 🧑‍🏇 戸崎圭太騎手 🏠 美浦・田中博康厩舎 📊 3番人気
🐴 父:リアルスティール 母:トウカイライフ(母父:トウカイテイオー)
👑 重賞5勝目 / 4年連続GⅡ制覇(JRA史上ゴールドシップ以来2頭目)→ 大阪杯優先出走権

📋 出馬表

馬番馬名性齢斤量騎手調教師
11セイウンハーデス牡757幸英明栗東・橋口慎介
22オニャンコポンセ757菅原明良美浦・小島茂之
33マジックサンズ牡455横山和生栗東・須貝尚介
34スパークリシャールセ557柴田善臣美浦・小島茂之
45レーベンスティール牡657戸崎圭太美浦・田中博康
46チェルヴィニア牝555C.ルメール美浦・木村哲也
57マイネルモーント牡657石川裕紀人美浦・高木登
58ショウナンマグマセ757吉田豊美浦・尾関知人
69カラマティアノス牡455津村明秀美浦・奥村武
610エコロヴァルツ牡557横山武史栗東・牧浦充徳
711サイルーンセ757佐々木大輔美浦・堀宣行
712サンストックトン牡757松岡正海美浦・堀内岳志
813ニシノエージェント牡455三浦皇成美浦・千葉直人
814シャンパンカラー牡657岩田康誠美浦・田中剛

🏁 着順結果

着順馬番馬名人気タイム着差
15レーベンスティール3人気1:45.1
29カラマティアノス4人気1:45.41 3/4
310エコロヴァルツ2人気1:45.4クビ
47マイネルモーント9人気
56チェルヴィニア5人気
63マジックサンズ6人気
711サイルーン12人気
84スパークリシャール14人気
912サンストックトン13人気
1014シャンパンカラー7人気
112オニャンコポン10人気
121セイウンハーデス1人気
138ショウナンマグマ8人気
1413ニシノエージェント11人気

ペース:スロー(テン4F 47.8 – 3F 36.3 / 上がり 4F 45.9 – 3F 34.4)

💰 払戻金

券種組み合わせ払戻金人気
単勝⑤ レーベンスティール420円3人気
複勝⑤ レーベンスティール160円3人気
複勝⑨ カラマティアノス190円4人気
複勝⑩ エコロヴァルツ130円1人気相当
枠連④−⑥360円1人気
ワイド⑤−⑨580円7人気
ワイド⑤−⑩290円2人気
ワイド⑨−⑩400円3人気
馬連⑤−⑨1,550円6人気
馬単⑤→⑨2,490円9人気
3連複⑤⑨⑩1,490円3人気
3連単⑤→⑨→⑩8,050円15人気

📝 レース回顧

節目の第100回を迎えた中山記念は、スロー(テン47.8)の流れで進んだ。好位のインにつけたレーベンスティール(戸崎圭太)は、3〜4コーナーで手応え十分。直線に入ると内の狭いところを鮮やかに割って抜け出し、2着カラマティアノスに1¾馬身差をつける完勝だった。

これで重賞5勝目。23年セントライト記念・24年オールカマー・25年毎日王冠に続き、4年連続GⅡ制覇を達成。この記録はJRAではゴールドシップ(2012〜2015年の阪神大賞典を含む4年連続)以来2頭目の偉業である。

1番人気セイウンハーデス(幸英明)はスロー展開で位置取りに苦しみ12着大敗。2番人気エコロヴァルツ(横山武史)は3着に粘った。牝馬二冠チェルヴィニア(ルメール)は5着と実力を示しきれなかった。

「勝てて良かったです。前より乗りやすくなっていて、折り合いも良いリズムでした。直線は進路が開いてから速い脚で抜け出してくれました。『あとはGⅠ』というところまで来ていると思うので、レーベンスティールを応援してあげてください」 戸崎圭太騎手(レーベンスティール)
  • 第100回の記念大会を4年連続GⅡ制覇という偉業で飾る。JRA史上ゴールドシップに並ぶ2頭目
  • 大阪杯(4月5日・GⅠ)の優先出走権獲得。春の中距離路線の主役候補に
  • 1人気セイウンハーデスが12着大敗。スロー展開が合わなかった
  • カラマティアノス(4人気・中山金杯勝ち馬)が2着に好走。今後も注目
  • チェルヴィニア(牝馬二冠)は5着。右回り・ブリンカー着用でも折り合い課題が残る
🔭 レーベンスティールの次走展望

大阪杯(4月5日・阪神・GⅠ・芝2000m)の優先出走権を獲得し、満を持してGⅠ挑戦へ。戸崎圭太騎手も「あとはGⅠ」と明言。充実一途のこの馬の初GⅠ制覇なるか注目が集まる。

GⅡ

チューリップ賞(第33回)桜花賞トライアル

日程
3月1日(日)
競馬場
阪神
コース
芝1600m(外)
頭数
15頭
天候/馬場
晴・良
発走
15:30
本賞金
5200万円
条件
3歳牝馬オープン
🥇 優勝馬
タイセイボーグ
🎖 牝3歳 🧑‍🏇 西村淳也騎手 🏠 栗東・松下武士厩舎
🐴 父:インディチャンプ 母:ヴィヤダーナ 生産:ノーザンファーム
👑 重賞初制覇 → 桜花賞優先出走権(上位3着以内)獲得

📋 出馬表(確定)

馬番馬名性齢斤量騎手調教師
11エレガンスアスク牝354坂井瑠星栗東・音無秀孝
12
23アンディムジーク牝354吉田隼人栗東・—
34スマートプリエール牝354岩田望来栗東・橋田満
35ソルパッサーレ牝354松山弘平栗東・—
46グランドオーパス牝354団野大成栗東・—
47サキドリトッケン牝354永野猛蔵佐賀・—
58エイズルブルーム牝354林大貴栗東・—
59ホワイトオーキッド牝354浜中俊栗東・—
610コニーアイランド牝354川田将雅栗東・中内田充正
611グレースジェンヌ牝354藤岡佑介栗東・—
712アランカール牝354武豊美浦・—
713タイセイボーグ牝354西村淳也栗東・松下武士
814ナムラコスモス牝354田口貫太栗東・—
815ダンシングドール牝354幸英明栗東・—

※②は欠場(15頭立て)。⑩コニーアイランドはリバティアイランドの半妹として注目を集めた。

🏁 着順結果

着順馬番馬名人気タイム着差
113タイセイボーグ
214ナムラコスモス8人気
312アランカール1人気
10コニーアイランド

スロー(テン最初の800m通過:48秒台)→ 上がり勝負。先行勢が粘りを見せる展開。

💰 払戻金

券種組み合わせ払戻金備考
単勝⑬ タイセイボーグ440円
馬連⑬−⑭2,960円
馬単⑬→⑭4,810円
3連複⑫⑬⑭2,480円
3連単⑬→⑭→⑫14,860円

📝 レース回顧

スローペースで流れた第33回チューリップ賞。先手を奪ったのはグランドオーパスで、800m通過が48秒台という縦長の展開に。最後の直線では横に広がって各馬の攻防となった。

中団から脚をためていたタイセイボーグ(西村淳也)が、先行勢の粘りを封じてきっちり差し切り重賞初制覇。阪神JF3着に続いて惜敗が続いていたが、ここで「惜敗続きに終止符」を打った。

2着には8番人気ナムラコスモスが激走。直前で「ひとタメできれば」と悔やんだ田口騎手だったが、コンビで桜花賞切符を勝ち取った。3着には1番人気アランカール(武豊)が粘りを見せたが、スローペースに泣かされた形。リバティアイランドの半妹コニーアイランド(川田将雅)はこの日のレース中に着外。

「ひとタメできれば、もしかしたら…」 田口貫太騎手(ナムラコスモス・2着)
「ペースが遅すぎて……難しい競馬になった」 武豊騎手(アランカール・3着)
  • タイセイボーグ・ナムラコスモス・アランカールが桜花賞(4月12日・阪神・GⅠ)の優先出走権を獲得(上位3頭)
  • タイセイボーグの父インディチャンプはマイルGⅠ2勝。マイル適性の高さが証明された
  • リバティアイランドの半妹・コニーアイランド(川田将雅)が注目を集めたが権利取りならず
  • スロー展開の上がり勝負で前残り。逃げたグランドオーパスも先行組に有利な展開だった
  • 藤岡佑介騎手(⑪グレースジェンヌ騎乗)のラスト騎乗日。その動画はJRA公式チャンネルで公開
🌸 桜花賞へ向けた展望

タイセイボーグは権利を獲得し、春の女王決定戦・桜花賞(4月12日・阪神芝1600m)へ向け主役候補に浮上。ナムラコスモスも8人気の激走で存在感を示した。3着アランカールは武豊騎手とのコンビ継続が期待される。なおチューリップ賞組は過去に多くの桜花賞馬を輩出しており、今年も注目のトライアルとなった。

🏇 騎手・厩舎 週間ピックアップ

岩田康誠騎手:2日間でオーシャンS(ペアポルックス)を制し重賞勝利。土曜日には内を突く見事なイン差しを披露。「腹を括って馬の脚を信じた」コメント通り、経験豊富なベテランらしい騎乗が光った。

戸崎圭太騎手:中山記念でレーベンスティールと再び息の合ったコンビを見せた。「あとはGⅠ」と大阪杯への手応えを語り、週の重賞を締めくくった。

西村淳也騎手:チューリップ賞でタイセイボーグを中団からの差し切り勝ちに導いた。桜花賞でも同コンビでの参戦が期待される。

武豊騎手:アランカールで3着に粘り、桜花賞の権利を確保。「ペースが遅すぎた」と振り返りつつも、ベテランらしい安定した騎乗でトライアルをクリア。

梅田智之調教師(栗東):ペアポルックスで重賞初制覇。昨年の2着から1年越しのリベンジを達成。

🌸 次週以降・春GⅠ戦線展望

3月7日(土)は中山牝馬ステークス(GⅢ)・阪神ではフィリーズレビュー(GⅡ・桜花賞トライアル)が組まれる。3月8日(日)は報知弥生ディープ記念(GⅡ・中山)・大阪城ステークス(GⅢ・阪神)が行われる予定。

春のGⅠは3月29日の高松宮記念(中京・芝1200m)を皮切りに開幕。ペアポルックスが優先出走権を持って参戦予定。続く大阪杯(4月5日・阪神・芝2000m)にはレーベンスティールが挑む。桜花賞(4月12日・阪神・芝1600m)はタイセイボーグ・ナムラコスモス・アランカールの3頭が権利を持つ形となった。

日程GⅠレース競馬場コース注目馬
3月29日(日)高松宮記念(GⅠ)中京芝1200mペアポルックス・ルガル・ナムラクレア
4月5日(日)大阪杯(GⅠ)阪神芝2000mレーベンスティール・チェルヴィニア
4月12日(日)桜花賞(GⅠ)阪神芝1600mタイセイボーグ・ナムラコスモス・アランカール

本記事は2026年3月1日以降に公開された各種報道・データをもとに構成しています。
払戻金・着順等の詳細はJRA公式サイトの発表内容と必ず照合してください。
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