第43回
フェブラリーステークス
完全予想ガイド
2026.02.22 (SUN) 15:40 START 東京競馬場 ダート1,600m
2026年最初のダートG1、波乱の予感が漂う混戦模様
毎年2月に東京競馬場で行われるフェブラリーステークスは、JRAのダートG1として最も長い歴史を誇り、年間最初のダート頂上決戦として注目を集める一戦だ。1984年に「フェブラリーハンデキャップ(G3)」として創設、1994年にG2へ昇格し、1997年にJRAのダート重賞で初のG1に格上げされた。2007年からは国際競走となり、外国馬の出走も可能となっている。
今年は本命候補に挙げられていたヤマニンウルス(武豊騎手)が体調不良で直前回避。一気に混戦ムードが高まり、昨年覇者コスタノヴァの連覇を狙うルメール鞍上が最有力視されるものの、チャンピオンズカップ制覇のダブルハートボンド、前哨戦のプロキオンS勝ちのロードクロンヌなど、伏兵も虎視眈々と主役の座を狙う。過去10年データではJRA発表によると上位5番人気以内が17頭/連対馬20頭を占めるも、波乱含みの要素も多く、馬券的に面白い一戦となりそうだ。
JRA 過去10年 人気別データ
5番人気以内が連対馬の17頭/20頭を独占。上位人気を重視すべし。
JRA 過去10年 年齢別データ
3着以内30頭のうち24頭が6歳以下。若い世代が優勢な傾向。
血統傾向(過去10年)
ミスプロ系が合わせて7勝。父系統では絶対的な存在感を誇る。
コース特性
芝スタート約150mあり外枠有利。直線501.6mで持続力と総合力が問われる。
出馬表(登録馬・想定騎手)
| 馬名 | 性齢 | 父 | 調教師 | 想定騎手 | JRAレーティング (2025年度最高値) |
主な勝鞍 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ウィルソンテソーロ 注目 | 牡7 | キタサンブラック | 人見眞樹 | 坂井瑠星 | マイルCS南部杯(Jpn1) | |
| コスタノヴァ GⅠ馬 | 牡6 | ロードカナロア | 木村哲也 | C.ルメール | フェブラリーS(G1) ほか | |
| シックスペンス | 牡5 | ハービンジャー | 国枝栄 | M.デムーロ | NHKマイルC(G1) ※芝 | |
| ダブルハートボンド GⅠ馬牝 | 牝5 | キズナ | 安達昭夫 | 坂井瑠星 | チャンピオンズC(G1) | |
| エントラータルーズ | 牡6 | オルフェーヴル | 尾関知人 | 未定 | マイルCS南部杯5着 | |
| ナチュラルライズ | 牡4 | ドゥラメンテ | 高木登 | 未定 | 東京ダービー(大井・Jpn1) | |
| ハッピーマン | 牡4 | リオンディーズ | 清水英克 | 未定 | ゴールドトロフィー1着 | |
| ラムジェット | 牡5 | キズナ | 佐々木晶三 | 川田将雅 | チャンピオンズC3着 | |
| ペプチドナイル | 牡8 | マクフィ | 新谷功一 | 横山和生 | フェブラリーS(G1)2024年 | |
| サイモンザナドゥ ※除外対象 | 牡6 | スクリーンヒーロー | 松永幹夫 | 藤岡康太 | みやこS2着 | |
| ブライアンセンス | 牡6 | ハービンジャー | 齊藤誠 | 藤岡佑介 | プロキオンS4着 | |
| ロードクロンヌ | 牡5 | ロードカナロア | 四位洋文 | 横山和生 | プロキオンS(G3)1着 | |
| オルガネス | 牡6 | オルフェーヴル | 武田孝明 | 未定 | 根岸S4着 | |
| ペレエーン | 牡6 | エピファネイア | 清野敬則 | 未定 | エルムS1着 | |
| サクラトゥジュール ※除外対象 | 牝9 | ディープインパクト | 木原一良 | 未定 | 船橋・習志野きらっとS | |
| サンライズホーク | 牝7 | ルーラーシップ | 森秀行 | 未定 | さきたまCup2着 |
※ 上表はJRA公式プレレーティング(2026年2月16日発表)および各種報道をもとに作成。騎手・枠順は変更となる場合があります。除外対象6頭を含む22頭が登録、フルゲート16頭。レーティング(T)は芝のもの。
東京ダート1,600mコース解説
東京競馬場のダート1,600mは、2コーナーポケットの芝部分からスタートし、約150mほど芝を走ってからダートコースに合流する特殊なコース形態が特徴。この芝部分の距離が長い外枠は、芝でスピードに乗った状態でダートに合流できる分だけ有利とされており、枠順選びが馬券のポイントになる。
スタート後はバックストレッチ後半から緩やかな起伏を越え、4コーナーを回ると直線入り口から約300m地点まで上り坂が続く。上り切ってからゴールまでの約200mはほぼ平坦で、501.6mという長い直線でのスタミナ勝負になる。JRA公式データ分析が示す通り「スピードは必須だが短距離タイプでは押し切りが難しく、中距離をこなせるスタミナも必要で総合力が問われる」コースだ。
外枠の有利性
芝スタート区間が外枠ほど長く、スピードに乗りやすい。スタートダッシュで優位に立てる外枠が全体的に有利とされる。
ペース傾向
極端なスローペースになりにくく、縦長の展開になることも多い。先行勢がある程度消耗するため、持続力のある差し馬が台頭する。
上り坂の影響
4コーナー〜直線中ほどまで上り坂が続き、パワーが試される。前が止まりやすく、末脚の鋭い馬に出番が生まれる。
JRA公式データ分析
人気別成績(過去10年)
JRA公式が発表するデータによると、過去10年の連対馬延べ20頭のうち17頭を5番人気以内の馬が占めており、3着以内馬延べ30頭のうち22頭が5番人気以内となっている。伏兵の好走例もあるが、上位人気馬の信頼度は高く、人気馬を軸にした馬券構築が基本となる。
年齢別成績(過去10年)
年齢別では、3着以内馬延べ30頭のうち24頭が6歳以下の馬で占められている。ベテラン馬の好走例も決して珍しくはないが、比較的若い世代が優勢と言えるデータだ。今年出走する7歳以上の馬(ウィルソンテソーロ・7歳、ペプチドナイル・8歳)はこの観点からはデータ的に不利となる。
血統傾向(過去10年)
血統面ではミスプロ系が7勝と圧倒的な強さを見せており、本レースのキーファクターとして機能している。今年の出走馬ではロードカナロア産駒のコスタノヴァ・ロードクロンヌ(ミスプロ系ストームキャット系)が該当する。過去5連続でミスプロ系が馬券に絡んでいるというデータもあり、血統面では要注目だ。
前走ローテ傾向
過去のデータでは前走1着馬の成績が優秀とされる一方、大敗からの巻き返しが目立つのもこのレースの特徴。また、チャンピオンズC組の好走例は多いが、今年の同レース組(ダブルハートボンド・ラムジェット)にはやや黄信号を示すデータも報告されている。逆に伏兵陣には前哨戦組に好データが揃っており、「波乱の年」になる可能性を示唆している。
主要馬全頭診断
昨年のフェブラリーS覇者で、東京ダートは7戦6勝という驚異の成績を誇る”府中の鬼”。「本来の走りが戻った」という厩舎コメントも好材料だ。カフェファラオ以来の連覇(2021〜22年)が実現するか。ルメール騎手との相性も抜群で、昨年V時と同様の仕上がりと陣営は自信満々。連覇を阻む壁は高いが、このコースの適性は出走馬中トップクラスだ。父ロードカナロアはミスプロ系であり血統面でも申し分ない。前走・武蔵野Sで2着はあったが、あくまでも変わり身を信じたい。
チャンピオンズカップとみやこSを連勝し、現在G1を含む重賞2連勝中の勢い馬。牝馬で2kg減の56kgは展開次第では大きなアドバンテージになる。ただしここ2戦は1,800m以上が主戦場で、マイル短縮が課題。先行力と粘り強さを武器に前目で競馬をするタイプで、テンが速い東京ダートで前を取れるかが鍵。チャンピオンズC組への黄信号データは気になるが、実力は疑いようがない。
前哨戦のプロキオンSを制して参戦する上がり馬。「毛ヅヤ良好、たたずまいが素晴らしい」と厩務員も絶賛する状態の良さが光る。父ロードカナロアでコスタノヴァと同じ血統構成を持ち、ミスプロ系の血統傾向にも合致する。初のコースとなる東京への適性は未知数だが、好データが揃う前哨戦組で過去の波乱の年のパターンに合致。人気が下がれば妙味十分な1頭だ。
JRAプレレーティングでは全出走馬中トップの118Mを誇り、マイルCS南部杯制覇・チャンピオンズC3年連続2着と能力的には最上位の評価を受ける。「デビューから27戦どこにもダメージなし、衰えなし」と厩舎も自信のコメント。しかし7歳という年齢と過去10年の年長馬全敗データ、さらに血統面(ノーザンダンサー系)でのミスマッチが不安材料として挙げられる。評価はあくまでも抑えまで。
チャンピオンズカップ3着と力は十分に示した。「過去最高の状態」という厩舎コメントも飛び出し、騎手も川田将雅騎手が名乗りを上げているとされる。後方からの差し脚が武器で、東京の長い直線で一気に末脚を爆発させるイメージ。チャンピオンズC組のデータが不利と言われる中でも、あの一戦で力を証明した事実は重い。穴馬として面白い存在だ。
NHKマイルC(芝)の覇者で、マイルCS南部杯で2着に好走しダートG1の舞台でも対応可能と示した。国枝師は「順調にきている」と期待のコメント。ただし父ハービンジャーは芝の種牡馬であり、ダートG1で勝ち切れるかどうかが最大の疑問。消えても驚けない穴的存在として注目したい。
展開予想とレース分析
ヤマニンウルスの回避により、今年はテンから主張する馬が少ない印象だ。ダブルハートボンドとナチュラルライズが先行し、中団にコスタノヴァ・ロードクロンヌが控えるという展開が想定される。
ペースは東京らしくミドル〜やや速い流れになりそう。4コーナー付近で先行勢が踏ん張り、直線で横一線の攻防になるシナリオが現実的だ。後方からラムジェット・ウィルソンテソーロが末脚を繰り出す。コスタノヴァが府中の鬼ぶりを発揮して前目から抜け出す展開に持ち込めれば最も怖い。外枠に入った馬は芝スタートで好位置につけやすく、枠順発表後に再確認が必須だ。
馬券戦略3,000円 / 5,000円プラン
枠順確定・最終オッズを確認の上で調整してください。下記はあくまでも予想ベースの参考プランです。
最終総括予想
ヤマニンウルスの回避で群雄割拠の様相を呈する第43回フェブラリーステークス。データ面・コース適性・調教内容すべてを総合して、本命は東京ダートで圧倒的な実績を誇る◎コスタノヴァとする。「府中の鬼」の称号は伊達ではなく、ルメール騎手の巧みなコース取りも計算できる。
対抗には勢い十分の○ダブルハートボンド。牝馬で2kg有利な斤量と連勝の勢いは侮れない。穴として狙いたいのが前哨戦組の▲ロードクロンヌ。ミスプロ系の血統傾向にも合致し、状態面も絶好という情報が重なる。過去の波乱の年のパターンに当てはまる可能性は十分だ。
押さえには実力最上位の△ウィルソンテソーロ(データ的不安あり)と末脚炸裂に期待する△ラムジェット。この5頭を中心に馬券を組み立てたい。

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